supersonic 

「オアシス : スーパーソニック」
監督・マット・ホワイトクロス

 私、OASISのファンなんですよ、、。
二時間ぐらい、OASISの曲聞けるならいいかな、、と
思って観てみました。
 ファンって書きましたが、それぐらいすごかったですね。
 中学ぐらいからずーっと洋楽聞いていたのですが、高校卒業
ぐらい昔の60年代や70年代も聞いて、もう一周してしまったな
とか、思って、それと、グランジが出てきたのも大きかったですね。
GUNS N' ROSESとか、聞いてたわけですが、グランジで
一気にリフが一応かちっとあるハードロックは全部古くなっちゃった。
もちろん、懐メロとは言いませんが、
 音楽のジャンルとしては生き残っていくでしょうが、
もう若い人たちには、勝てねぇなって思ったのと
アメフトやりだしたのが、同時期で、
一応、FMとかではそれなりには聞いていましたが
洋楽から外れてしまいました。
 そんな私を、バコーンと引き戻したのが、OASIS。
 といっても、アルバムとしては、二枚目の
"What the story,,,"からですが、、。
"Don't look back in anger”で、いい曲だなんて思ってどこのバンド?
って思ってて、へーOASISっていうの、、ぐいらいが、
"Shanpagne supernova"で、完全にノックアウトですよ、、。
 でも、このドキュメンタリーによると、
終わりの方をちょっということになる。

 ファンからすると大体、知っていることばかりで、
正直、あんまりへーっと思うことはなかったですね、、。
知らないことも、およそ想像通りというか、やっぱりね、、という感じで
あんまり新鮮味はなかったです。
 スタッフは同じく、音楽ドキュメントものの「エイミー」という
前評判になっていますが、製作総指揮が同じと言うぐらいで、
監督とかは、他のドキュメント製作とかの人です。
 このバンド、イギリスで言うところの最底辺の労働者階級から出てきた
ギャラガー兄弟からなっています。
 弟のリアムがフロントマンで歌い、兄貴のノエルがライター。
 後半になってリアムもいい曲を書くようになりますが、
このドキュメントで扱われている時代は、
ほぼ兄貴のノエルが全曲書いています。どこかの英国のバンドが言っていましたが、
あんなギター片手にふんふん鼻歌歌えば、いいヒット曲が
次々にできるなんて、いいなぁ、、と。
 まさに、そんな感じ。
 で、このバンド内の最大の確執というか、火種は基本この兄弟が
仲が悪いというところから来ていまして、
 ステージや、楽屋で殴り合いの喧嘩をしたなんて、
 もうファンの中では、あたリ前の出来事になっています。
 大本はバンド成立のときからの、問題点でして、
このOASISってバンドもともとは、弟のリアムが
結成したバンドで、そこへ、兄貴のノエルがねじ込んで
入ってきたのです。で、そのノエルが
ソングライティングで脅威の力を発揮し始めると
喧嘩してもやめさすにも、やめさせられない。
途中から入ってきたのに、バンドの中心になってしまった。
 それを最初から演ってて、自分のバンドだぐらい思っている、
リアムは、ずーっとおもしろくないみたいな、、。
 結局、バンドが解散したときも、兄貴のノエルだけ置いて、
残りのメンバーをリアムが持っていってしまいましたから、、。
 
 閑話休題。

 後、もう一つ、予備知識を持ちすぎて観てしまったのもいけなかったのですが、
撮りたしたシーンは、あんまりないのですが、
シーンoffでインタビューの声だけ、新たに
付け足してるんですね、このドキュメント用に、。
面白いのは、このギャラガー兄弟ってじつは、ギャラガー三兄弟で
 バンドやってるのは、二番目と末っ子。上にポールっていうお兄さんが居ます。
また、公団住宅育ちの母子家庭で、お母さんのマギーさんの
証言も面白かったですね、、。
 末っ子のリアムだけでやるなら反対してたとか、
バンドにノエルが居てくれて本当に良かったとか、、。
 やっぱりロックビジネスとはいえ、人の子なんだな、、と思わせる発言
が連発でした。
 基本、OASIS賛美、讃歌の内容なのですが、
ドラマーを残酷に辞めさせた一件とか
結構負の側面も1/4ぐらいで描いています。
 この後も、ドラマーだけは、ころころ、変わるんですよね、、。 

 OASISファン的、トリビアは、初期のリハーサルシーンで
3枚目に収録されている、"All around the world"って曲を
1枚め出す前から演っています。
 編集ミスでなければ、そのころからお蔵入りになっていた曲を
三枚目で入れたのですね、、。ちょっとびっくり。
めちゃめちゃ長い曲です。(あんまりいい曲とは、いい難い)
 
 構成としては、ずるいの一言。
 デビューしてから、アルバムにして二枚目までしか描かれて
おらず、
 25万人動員した世界最大級の野外コンサートの
大成功で映画としては終わります。
 この後、ダラダラと10年近くこのギャラガー兄弟だけを
中心にバンドは、ぐだぐだと余波で続いていきます。
 まぁ、人生みたいですね、、。
 ドキュメントや評伝は切り取るのが難しい。
 ただ、ギャラガー兄弟以外は、初期メンバーからころころ
メンバーが変わるのですが、最終盤はベース、ギター、ドラムの
三人は結構固定されてバンドとして
継続してました。このへんも、皮肉かな、、。
 
 ファンとして、描いてほしかったエピソード
が一つありまして、当時、oasisは、労働者階級
それも、母子家庭から男三兄弟が育っているように
最底辺。そこに、Blurというわりと、上の方の労働者階級
イギリスに中産階級ってあるのかな、、。
中産階級出身のバンドと張り合うことになります。
oasisが大口を叩くのは、この映画のとおりいつものこと、
 同時にシングルを出して、順位を競う!ということにうなります。
そのシングルが本編でも大きく扱われていた、
"Some might say"、、。Blurのほうのシングル名は忘れましたが、
結果は、OASISの圧勝!!。
 どうして、このファクトを描かないのか、
ファンとしては不思議なくらい。   

 上記したとおり、一見ハッピーエンディングで
映画は終わりますが、どうだったのでしょうね?
まさに、映画で取り扱われた期間は
supersonicだったのでしょう。
 90年代を代表するバンドだったぐらいは、言ってもいいと
思います。
 
 なんか、映画そのものより、oasisの話しばっかりになりましたが、
あんまり、秘蔵ショットとかが正直なかった、、。
 曲も、流れっぱなしなのは、事実だけど、
もうちょっと聞きたかったな、、とか思うところで
次のEpiにいってしまうみたいな、、。

 コアなファン向けでは、ないですね、、、。
 まぁ、ライブのDVDとかも、たくさんあるので、そっちを観ましょう。

☆☆☆