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「バーディ」
監督・アラン・パーカー
主演・マシュー・モディーン/ニコラス・ケイジ

 80年代映画としては、超有名な映画なので、
期待して見ましたが、残念ながらいまいちでした。
 監督のアラン・パーカーって、日本だけで異常ヒットした
「小さな恋のメロディ」の脚本家で監督としては、
「ミッドナイト・エクスプレス」が一番有名でしょうか、
ちなみに、「ミッドナイト、、」の脚本は
オリバー・ストーンだったりします。
 (この、監督と製作者、脚本家つながりをやると、永遠に
 つながっていきます)
 これも、いわゆる、ベトナム帰還兵ものですね、
 というか、始めて知った。
それと、二人の若者の青春を並行して描いたみたいな、、。
 マシュー・モディーンが出てるのは知っていましたが、
相手役にニコラス・ケイジが出ていることに見て
始めて気づきました。今でも、ニコラス・ケイジのことは
評価していませんが、「月の輝く夜に」以前は
ほとんど、ノーマーク俳優だったので。
 
 原作に忠実すぎるのかな、、。
 バーディがベトナム戦争で心を痛めたのは
ほぼ自明だし、ニコラス・ケイジも顔に怪我を負って帰還する
ということで、多分映画では、それほどハードに描かれていませんでしたが、
 原作は、相当ショッキングに描かれているかもしれません。
 バーディがどうしてこうなったかというのと、
かれが心を開くのか、というのが映画的なモーティーベーション
になると思いますが、
 ほぼ、この二点が自明なので、
 全然ドライブ感がない。

 マジで、悪いけど、途中でかなり退屈してしまい
すこし二時間が苦行だったかも、、、。
 私が、アラン・パーカーを80年代に知ったときには、
この「バーディー」あたりの作品が公開されもう功なり名をあげたあとで、
丁度「「エンジェルハート」にロードショーで行って、
圧倒された記憶があるのですが、、、、。
 この頃から、カメラの性能が良くなったのもあるでしょうが、
 逆光で撮影する監督が増えてきました。
 このアラン・パーカーと「ナインハーフ」のエイドリアン・ラインとか
 後、ベトナム戦争のころにしては、美術が少し古すぎる気もしますが、
これも、アラン・パーカーの趣味です。
 50年代あたりの車、建物、風俗が好きなのです。
「エンジェルハート」のほうが、百倍ショッキングでしたね。

☆☆1/5