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「T2 トレインスポッティング」
監督・フランク・ボイル
主演・ユアン・マクレガー

 あの4人が帰ってきましたって、、。
 前作観てません。思い入れゼロとまではいかないけど、
前作からきっちり追いかけている人には、完敗っす。
 私の場合、というか、皆さんそうだと思うのですが
基本の趣味ってそんなに変わらないんだけど、何年か周期で
HOTな時期が訪れます。どっかの彗星みたくに、、。
 丁度前作のころって、映画そのものに情熱を失っていた時期で
というか、今でもですが、
 ハリウッドというか、正確に言うと、映画会社の重役ぐらい
の狙いですが、透けて見えるんですよね、、。
 どの辺のプロデューサー使って、監督はこいつに
させてって、、、。
 今は、このヘロヘロブログ書いていることもあるけど、
 映画って割りと安く面白く時間潰せるアイテムだなって
気づいて、観てます。
 それとライブじゃないけど、そんなに冷めた目で見るんじゃなくて
一緒に馬鹿になって見ることも重要だな、、て認識してます。

 だけど、もう90年代からいえば、20年なんですね、、、。
 一作目で高校生だったティーンも37ぐらい、。時代時間って怖い。
 それは、このスコットランドの片田舎というには大きすぎるエディンバラの
ジャンキー4人もそう。
 ロバート・カーライルが太ったな、、、。
 ワンス・アポン・ア・タイムから思っても超マッチョに、、
これ、役作りですかね。
 しかし、この20年間で、ユアン・マクレガーは、アナキンの手足を切断させて
溶岩の火口に置き去りにし、
 シック・ボーイは、NYで東洋系の女性のワトソンとホームズと名乗り同棲中。
(現在、エレメンタリーDチャンネルでやってくれててハマりました)
 スパッドはユアン・マクレガーも出てた、ブラックホークダウンでも出てたし、
AVPが一番かな、、。
 べグビーは、相変わらずの悪役路線で、「ワンス・アポン・ア・タイム」で
活躍してました。
 だけど、本作では、個人的にはべグビーが根っからのワルで一番面白かったけど、、。

そのベグビーのバイオレンスシーン三連発
be
まずは、刑務所で殴り、殴るとき、言ってはいけない、cunt.
be2
前作で、金を持ち逃げしたレントンをトイレで偶然出会い、
またもや、cuntの一言。
be3
サイモンが、Honestly mateと言った瞬間に
HIT!。

 一番この映画を観たかったもは、ドラッグ文化とか、英国正確にはスコットランド。
の底辺の生活とかより、私、英語力向上という映画鑑賞におけるプランBがありまして、
丁度、字幕がついてて映画やドラマ見るとよく聞き取れるという中途半端野郎なんです。
 うちの家族みんなスゲー英語力ももっているんですが、
私は、家族で最下位です。字幕でだっと読んでかなり単語を先に予想しているらしく
字幕ないと、ほとんどというか、完全にギブアップですね、、。
 で、一回、帰宅した後、風呂上がり疲れてでぼーっとTV見てると、ポツポツ
単語が聞き取れる不思議なインタビューを見たんです。
 へーこれ、オランド語かな、、ぐらいの、、。なんと、そのインタビューで
喋ってる人間も知ってる。よく観たら、サッカー選手のジェラードじゃないですか、。
 これ、英語なの、、と。スゲーっイギリスの底辺の英語って。
 fuckなんて全然言ってないけど英語に聞こえない、、。 
 これが、スコットランド訛だったら、、ってずーっと思ってて、
 この映画でスコットランドのナマの英語を聞きたかったんですよ、、。
BBCとかでない。
 これは、ビンゴだった。
 すごかった。多分、今までで一番すごい英語聞いたよ。
 だって、yesなんて言わない。全部、「ゲムスロ」みたいなAye。
アイっていうのって古いというか、ダサいんだと思ってたけど、、。
どうなんですかね、、。ネイティヴの友達居ないんで、わかりませんが、、。
 後、スコットランドの片田舎と言ってから、否定しましたが、
 エディンバラってスコットランドの首都で、日本でいえば、東北の仙台か、札幌
ぐらいの感覚なんですよね、、。
 だから、けっこう街だったでしょ、。でもやっぱり再開発とか地元中小企業の投資
計画とか、英国でも一極集中からの脱皮で
地方再生みたいなことでもがいているんですね、。
 
 ちょっと、映画から離れてしまいましたが、
前作の万引きして走って逃げるシーンは超有名ですが、(観ていない私でも知っている)
レントンが走れないところから始まります。
 といっても、劇中で必要にかられてはしってますけど、、。
 もう前作みたいなドラッグムービーではないですね、、。
 ちょっと映画そのものの主旨が変わってきたか、、、。
 だって、もう原作なしだし、企画そのものが独り歩きしてることは
間違い無しで、、。
 日本映画によくあるセンス勝負の映画ですね、、。
 ユーモアにしても、画面構成にしても、シークエンスにしても、会話もなにもかも
 だけど、これが、最先端でかっこいいかは、微妙だし。
 前作のどこかチープな感じはなかったり、
 わりと違う映画っぽい。映像の感じなんか、「スラム、、、」に近い気がしました。
 一番有名なラスト・フォー・ライフも
、最後の最後までかけないところにこの映画に対する拘りというか、
真骨頂を見ました。
 
 面白さは、微妙だな、、。
 はっきり言って、金はかかっているけど、便器に流れたりというような、
前作ほどの映画史に刻むようなセンスはないっす。
 よくある、中年たちのノワール系のムーヴィー。

 というか、若さって歳取るとわかるけど、若いと全然わかんないだろうけど、
ある意味人として一番決定的な特権なんですよ。
 それだけが、唯一の彼らの中年を描くわけだから、、。
 違う映画に成って当然と言われたら、そうだけど、
 いつからでも、人生は始められるし、この映画の一つのキーワード
chooseも中年のchooseはどうなんだと、、。
 もがきあがいた劇中ですが、、、。

ネタバレ

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 結局、元にもどるのは、ある意味、一番きつい絶望と
現実をこの4人に見せつけたのかもしれないし、
 脚本家とダニーボイルでも終わらせ方にさじを投げたとも
取れるし、。

 さぁ、歳を取ったとき、どうするスコットランドのジャンキーたち。

☆☆☆。