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「大いなる男たち」
監督・アンドリュー・V・マクラグレン
主演・ジョン・ウェイン/ロック・ハドソン

 所謂、ハリウッドの西部劇超大作。
 馬の数なんか、まぁ、バッファローなんかよりコントロールしやすいけど、
「ダンスウィズウィルブス」のバッファローのシーンなんか
昔の映画の規模から比べると小さかったんだなって思っちゃう。
 そして、ジョン・ウェイン、ロック・ハドソンの二大スター共演です。

 ロック・ハドソンの映画ってきちっと見るの実は始めて。
AIDSで亡くなった最初の大物俳優ってことだけINPUTされててまして、、。
 もうこのころは、やや下り坂だったでしょうが、まだまだかっこいい。
 これ、予想していたよりカラーがきれいで、予想していたより
新しい、作品です。制作年は1969で同年ぐらいに「明日に向かって撃て」も
製作されていて、アメリカニューシネマが同時進行していながら、
保守層は、こういう映画をきちっと古いスターを使って製作していたんだなと
ちょっと変わった感想をもったりします。
 
 南北戦争後の南軍の生き残りとその家族、また元北軍の将校のお話でして、
ともにメキシコに向かっている。
 その二人が、反目しつつもともに協力する、
まぁ、映画によくあるバディ物とも言えます。

 もう所謂、無法地帯は、内戦中のメキシコに移っている感じですね。
でも、いくら、内戦状態だからといって、かってにメキシコそのままだらだら
入ってしまう辺りアメリカのメキシコへのイージーな取扱い感覚が出てて
わらっちゃいますが。
  
 もう原住民の若者がJウェインの養子になっていてその淡い恋まで
好意的に描かれたり、
「駅馬車」でバンバン、インディアンを駅馬車の屋根から
撃ち殺していた若き日のJウェインからは、時代の隔たりを感じます。
 
 本作、途中で幌馬車隊を倒して、円形防御を造って、
メキシコの盗賊と一大ドンパチを繰り広げたり、
(むかしは、あのメキシコの盗賊がインディアンでした)
これぞウェスタン大作みたいなシーンもあるんですが、
 ラストが、ちょっと肩透かし中の肩透かしでして、
 まぁ、現実的というか、実際は、こういう解決の仕方をしたでしょうが、
映画で、この終わり方はないだろう、、、と、、、。
 エンタメとしての映画を真っ向から否定しています。
 原作を遵守したのかな、、しりませんが、、。
 保守派、スタジオサイドの限界を見たきもした。

   せっかく運んできた大量の馬を敵に渡して
解決させる、という超平和的解決法を選択します。
 ドンパチで相手をやっつけて人質を救い出さなければ、
映画としてダメでしょう!!。

 エンタメの基礎を否定しています。

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 ロック・ハドソンが、おもったよりかっこよかったので、
星一個アップして
☆☆☆☆。