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「ロビンフッドの冒険」
監督・マイケル・カーティス/ウィリアム・キーリー(英語版)
主演・エロール・フリン/オリビア・デ・ハビランド

 よく、童話や絵本になっているロビンフッドの物語を
大昔(戦前)のハリウッドがカラーで製作したらこうなるという
例。
 私も、多分元絵はディズニーかな??の絵本を
読んだり、そのアニメを幼いころ見たような記憶があります。
 もともとは、キャストはエロール・フリンを念頭に置いて
制作されていなかったそうですが、あにはからんや、
エロール・フリンに、、、。
 図らずも、「壮烈第七騎兵隊」の主演コンビになりました。

 一言感想、、。
 めちゃめちゃよく出ている、、。

 世界史の勉強にもちょうどいい。
 ロビン・フッドが国を乗っ取られるきっかけって十字軍なんですよね、、。
 リチャード獅子心王のときの、、。
 帰ってきたら、ノルマン人に征服されているという。
 ノルマン・コンクエストっていうぐらいだから、強烈な
異民族による征服感がサクソン人はもっているのかと思っていたら、
本作を見る限り、そうでもないんですよね。ちょっと違う王様に
乗っ取られたぐらいの、、感覚。
やっぱりEU統合するぐらいの恐るべし欧州人の感覚。
ノルマン人=野蛮なバイキングって発想もちょっと的外れなんですかね??。
 ちょっと最近、勢いがなくなっている「ヴィンランド・サーガ」でも
 ノルマン人を野蛮で略奪しかしない悪い民族と描いている所、
そのノルマン人が、サクソン人に「お前らだって、アングロ人の土地を征服
して生きてるじゃないか」っていう
強烈なシーンがありますが、本作を見る限り、当てはまりません。

 ちょっと脱線しましたが、
 映画としては、まとまりすぎるまとまっていて、エンタメとして
きっちり、かっちり出来ています。
 やや、セットっぽいセットとロケっぽい美術、
汚れが一切ない、美しい衣装が演劇を見ている感を鑑賞者に与えますが
たーっとダレ場もなく、見終わります。
(昔の映画は総じて短い) 
 オリビア・デ・ハビランドがお姫様をやっているわけですが、
「壮烈第七騎兵隊」時以上にお姫様の衣装とともに美しい。
 ググりネタですが、エロール・フリンとオリビア・デ・ハビランドの
コンビで映画を制作されていますが、エロール・フリンが一方的に
オリビア・デ・ハビランドに横恋慕していたそうで、
エロール・フリンの女癖の悪さを知っていた、オリビア・デ・ハビランドは
歯牙にもかけずだったそうです。エロール・フリン(泣)。

 これも、ワンコインあたりで、ホームセンターで売っていたら、
買って是非みましょう。
 後、1200年代の英国史がわからないという高校生や大学の教養コースの
あなたも、、、。

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「壮烈第七騎兵隊」

評価
☆☆☆☆
ほんとうは、5つでもいいんだけど、やや作りっぽさはあるので。