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「デンジャラス・デイズ/メイキング・オブ・ブレードランナー」
監督・チャールズ・デ・デラウジリカ
主演・リドリー・スコット

 相変わらず、固めて放送するNHKいつも全部見ようとすると、
殺人スケジュールとなります。
 言うまでもないことですが、秋公開の「ブレードランナー2049」
の公開が迫っているのが一つだからだと思います。
 今丁度、劇場では予告編の公開が盛んに行われているところです。
 え、よくわかんないけど、20年後、30年後ぐらいを描いているわけです
かね新作は、、。

 で、本作は、純粋な、カルト・ムービーのブレードランナーの制作を
追った、ドキュメントです。
 ファイナルカットとほぼ制作年次が同じなのですが、
 併映か、同時公開だったのでしょうかね。
 私、本編でも著者が登場しますが、「メイキング・オブ・ブレードランナー」と
いう著作を読んでいたので、概ね知っていることばかり。
 なんか、あんまりブランニューな感じはなかったです。しょうじき。
 でも、一番最初の脱稿の作品がほぼ一部屋で行われる、かなり変わった
映画だったとか、ダリル・ハンナがけっこう吹き替えなしで、バク転してるとか、
最終的には、男がプリスやってるとか、まぁ、面白かったです。
 ダリル・ハンナってよく知りませんが、「スプラッシュ」のときは、
トム・ハンクスいわく。相当、というか全然周囲と打ち解けない人で
共演として困ったって言ってましたけど、、。そんな感じゼロ。
 ゾラ役のジョアンナ・キャシディは、逆に美しくなってたけど、
(メイクのせい??)
ルドガー・ハウアーとガフ役のエドワーズ・ジェフ・オルモス
が老けてて悲しかったです。
 しかし、相変わらずといいますか、リドリー・スコットのビッグマウスぶりは
強烈ですね。
 おれは、単に予算オーバーする無能な芸術志向の監督でなくて、
教えてくれれば、きっちり予算に収めるみたいなことまで、どっかんどっかん
言っていました。
 二人目の脚本家が入ったことで、相当エンタメ作品によったみたいですね。
あれでも、、、。といいたいですが。
 最初の脚本家は、映画化権までもっててプロデューサーをもつとめていますが、
そうとう、改変されて、多分原型とどめていないくらい、
変えられてる感じですね。
 ちょっと可愛そうですが、本編で違うプロデューサーが言ってましたが
こんな20年もたっても、インタビューをうけるなんて、相当な作品
だったと思います。
 本編では、二時間越えたら、無条件にWBに編集権があったって言ってますが、
 やっぱり相当、横やりが入ったようで、底の部分が、前の記事でも書きましたが、
バッサリファイナルカットでは切り落とされてました。
 先ず、ナレーションと、ラストのなぜか、楽園のような、郊外での走行シーン。
 捜査のシーンももっと短いかないぐらいでハリソン・フォードが
アイデア出して、足したって言ってましたね。
 また、ルドガー・ハウアーもロイが死ぬ前に、
短い寿命ながら観てきたもの言うシーンについて、ハイテクセリフの
羅列って言ってましたが、そうとう、SF的ガジェットが並べ立てられてたみたい。
 ばっさり斬って、本編です。
 でも、多分、記録係の人スクリプターの女性が言っていましたが、
これぐらい、実際に見た光景とフィルムを徹した光景が違う映画も
ちょっとないって言ってましたが、
 これが、プロダクションデザインのちからを信じているリドリー・スコットの
力量です。
 前の記事で、色んないい意味での誤解があって、と書きましたが、
映画って本当に、色んな人の力が加味されて創られているんだなって、
一番思いましたね。
 これも、興味ない人は、全然だと思いますが、
 シド・ミードまででてきて、ごたごた言わず、知識を得たい人には、
ちょうどいいドキュメントだと思います。

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「ブレードランナー ファイナル・カット」
 
☆☆☆