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「エイリアン コベナント」
監督・リドリー・スコット
主演・マイケル・ファスベンダー

 観てきまひた。めっちゃ期待して、、、。

 なんか、町山さんがほぼ一人でやってる映画雑誌、「秘宝」だと、
前作の「プロメテウス」コアなエイリアンシリーズ・ファンからは、
評判悪いらしいのですが、 
 ええ、どうして、、と。私的には、そりゃあエイリアンの映画と
しては、最後に、ディーコンがキャーって吠えただけで、モンスター映画として
は問題ありでしょうが、とにかく、SFとしてすごかったじゃんと。
 それに、ヴィジュアルというか、このブログで再三言及している
プロダクションデザインもすごかったし、、。
AVPシリーズでわりと、ゴジラが怪獣総進撃とか、わりと
お馬鹿な方面へ踏み出した感があったのと同じ道をエイリアンもたどるのか
と思っていたところ、弩硬派なSFになって、リドリー・スコット完全
復活と思ってましたけど、ホラーとかモンスター映画見た方人には、
不評だったのわかります。

 んで、今作「エイリアン コベナント」ですが、

 えーっと最初に書いておきますが、今回の記事、完全ネタバレ、画像バレです。
また、映画の性質上、たいへんグロい画像がいっぱい掲載され
ますので、閲覧注意です。
 画像バレはいいでしょう、もう大分公開から経っているし、ネオモーフとか
検索すると、無慈悲なgoogleさんから何枚も表示されて出てきますから、、。
 版権とか著作権、映画会社にありますんで、、、。
それに広告収入の一切ない、非営利ブログなので。


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 冒頭の、アンドロイドのD・ファスベンダーとガイ・ピアース
今から、思うと、想像性について語っているだけど、ここいらないような、、。
というか、このシリーズ、全般に言えることですが、アシモフの
ロボットの三原則がこれっぽっちのかけらも守られていないんですね、、。
しかも、大概、話が大きく進展するきっかけとか、全部アンドロイド
が絡んでます。デイヴィッドは「プロメテウス」でも、変化は小さいところから起きるとか、
言って、めちゃめちゃしますから、。
 また、これって前作見ていないとちょっとこの冒頭のところってわかるづらいと
も思うのですが、、。


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これが、コベナント号、一応クルーもカップルで、冷凍保存された、人体から、
人の胚まで乗せて航行中。

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 で、このシリーズの定番、ワープなしで、冷凍睡眠して、長期航行に備えています。
ポスター的には、この人が、主役のダニエルズ役のキャサリン・ウォーターストン。
帰宅後、ググって知ったのですが、この人、
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 のポーペンティナさん、
上映中、見てて気づかなかった。ショートヘアで太った!?。
というか、筆者は年々画像認識力と認知力が落ちていますので。

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 ね?そう思うでしょ。ポスターのタンクトップとか、髪型とか、
リプリーさんを想起させようと、している制作チームの
悪意?を感じます。


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 やっぱり、母船は軌道上に置いといて降下船で降下します。
 あとでも、書くと思いますが、全体として、全エイリアンシリーズの
基本線を踏襲しよう、踏襲しようと、脚本チームが心がけているのが、わかります。

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 今まで、登場した惑星で、一番住みやすそうな惑星です。
水もあり、木々も生え、そのせいか、どなたか、船員がアホすぎ、と 
書かれていましたが、皆知らないのだからしょうがありませんが、
 全員銃は持っているものの、超無防備。
 一応、未知の惑星なんだから、、と思うけど、、。
 この緑いっぱいの風景は、ニュージーランドで撮りました。

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前作の「プロメテウス」で開発されてしまった。微細な粉末状、
別に粉末ではありませんが、こんなんで、粉末 細菌レベルで、
感染というか、苗床にされてしまうから、
もう防ぎようがない。途中でデヴィッドが言いますが、植物は大丈夫らしいですね、、。
なんで、肉なのか、、、、。


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 これも、ネオモーフなの?あの粒子上で苗床にされた場合、これになるみたい
すいません、筆者は、ネオモーフとゼオモーフの完全な違いを
把握していません。
 一作目でいうところのチェストバスターですが、もうこのサイズで結構強い。

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 デヴィッドは、こうなって、います。

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わかりにくいか、と思いますが、デヴィッドが連れて行ってくれた、
死の都。
 そして、案の定、前作のヒロインのショウも
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こんな感じに、もはや、どうなったのかすら、わかりません。

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 なんで、死の都になったかというと、デヴィッドが空中からエイリアンを
散布、大量虐殺を行いました。
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逃げ惑う、エンジニアたち、しかし、元はといえば、この人達が
多分だけど、エイリアンを生物兵器として造った。

 この辺、しっかり描くと、きちんとしたSFになったと思うのに、
そうすると、前作見てない人を置いていってしまうので、難しいところです。
ただ、このエイリアンも前日譚を描く三部作は、どうなるのか、知りませんが、
当初は、「プロメテウス」次制作するであろう、プロメテウスと本作の間、
で「コヴェナント」という時間軸らしい。
 だから、ここをしっかり描くかもしれません、次作は推測ですが。

 この作品、アンドロイドのDファスベンダーが主人公にクレジット
されているとおり、彼というか、彼らアンドロイドのお話で、
彼らがあまりにも賢いのでなにかクリエイティヴすることを禁じられている
ということが、隠しテーゼとして内包しています。
 で、そのクリエイティヴをいけない方向に発揮したのが、この作品で、
 その創造性について、論議する二人のアンドロイド、WS000012
 デイヴィッドと新型のウォルター。
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ディヴィッドの死の研究室。相当暇だったらしい。なにやっとんの。
エイリアン☓昆虫とかにも、トライしてたみたい。

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 新しい、エイリアンを出したかった、リドリー・スコットが登場させた、
ネオモーフ。
 こいつね、ゼオノーフ(今までのよく知られたエイリアン)よりナメナメしくて
より、人に近い感じ?。でも、銃で撃たれたら、死にます。


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で、あまりにも、「プロメテウス」で
エイリアンシリーズからかけ離れ過ぎたとの批判からか、
例のフェイスハガーも出てきます。 
 というか、オリジナルのエイリアン各作を踏襲しよう踏襲しようと
いう明確な脚本サイドの意志が感じられます。

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 色んな人が、たくさん死んで、降下して迎えに来てく入れたよう、、。

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この壁なし、屋根なしの物資運搬挺での空中サーフィンしながらの
ゼノモーフとの対決。
 これ、アンドロイドのウォルターがやればいいのに、と今気づきましたが、
見てて全然思いませんでした。
 一番のハイライトかな。

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 すったもんだあって、船内にもう一匹いて、やっぱり気圧差で
宇宙空間にすっ飛ばそうとする、クルーたち。
 やっぱり、画面に効果をいっぱい使い、粉末というか、泡?を
いっぱいにして、緊張感を煽る、R・スコット。
 これ、多分、気圧差と温度差で、この区画内の空気中の水分が
凍ったり、液体化してるんだと思います。
 でも、なんか起きていることは、わかるし、緊張感出ます。


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一旦は、投げ出されたけど、ジャンプして帰ってくる、エイリアン。
 それー。

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 見たくない、エイリアンの手。届いたらしい。返ってきちゃった。

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うがー。
 もう説明は、いらない。

 結局は、人間が勝ちます。

 だけど、

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エイリアンの胚を人の胚とともに残す、アンドロイドのウォルター。
 バッド・エンディングです。

 すいません、私が、アホすぎて、理解できていないだけかもしれませんが、
 また、ここで、体系的にエイリアンを一度まとめてください、
苗床のDNAを取って、それに形が近くなるのは、いいとして、
 どうやったら、卵ができたり、クィーンができるのかとか、
ゼノモーフやウォリアー一匹だけだったら、どうやって繁殖するのか、
とか、、・。
 ネオモーフはほっとくと、ゼオモーフになるのかとか、。
 基本、なにを食って、どんだけでかくなるのかとか、、。


 あのね、結局、何度も上記しているとおり、
エイリアン映画に戻そうとした体なのです。
 そのぶん、既視感いっぱいのこういうの
前見たじゃん的な、映画になりました。
 はっきり言うと、かなり失望した。
 純粋にエイリアンが好きな人は楽しめるかもしれないけど、
          ↑
  そんな人いるのか、、、。
 お前ら、こういうシーンを見たいんだろう的な。作品で、
丁度、なんか、製作止まっている、ターミネーター最新作
「ターミネター新起動 ジェネシス」に似てる。
「ター、ジェネ」も面白いはずなのに、またか、的な失望感が
常にあって、もう一つ面白くなかったのです。 
 正直、なんか、映画として、小さくなった感じですね、、。
前作の「プロメテウス」って人類の起源を描くって大きく打って出て
結局、人類の起源じゃなくて、エイリアンの期限がわかるって
作品だったけど、
 SFとしては、めっちゃ優れた作品でした。全然エイリアンが出てこず、
白マッチョのエンジニアと巨大イカが格闘して終わりという
ことでエイリアン・ファンは激怒したそうですが、
 SFとしても、映画としても、前作の圧勝だな、、。

 それと、「ライフ」のほうが、上。

関連作品
英国王のスピーチ

X-MEN アポカリプス

X-MEN: ファースト・ジェネレーション

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

評価
☆☆☆☆
この手の映画大好きなんだけど、
Rスコットが監督した、エイリアン作品に☆4つなんてつけられないよ。