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「ドリーム」
監督・セオドア・メルフィ
主演・タラジ・P・ヘンソン/オクタビア・スペンサー/ジャネール・モネイ

 NASAを支えた、天才黒人女性のお話、
ハリウッドおとくいの、史実モノ。
 ただし、エンドロールを見る限り、よく出来た、ノンフィクションが
あって、そこからの映画化らしい。

 これね、めっちゃいい映画なんですよ、、。
 本当にいい映画。中学校あたりの映画教室で中学生に見せてもいいぐらい。
だけど、映画として決定的な要素が足りなくて、
映画と感想とか、いうタイトルのブログで
書く限り、そこを指摘しないわけには、いきません。
 各、エピソードが弱い。 
 かなり退屈。
 波乱万丈じゃない、、、。

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 ここからこの映画は始まる。アメリカならでの結構いいシーン。
 
 丁度、宇宙飛行士たちがわから、この宇宙開発を描いた、
超大作、「ライトスタッフ」を一緒に見るとよく理解できて良いと思いますが
 両方で、5時間くらいかかるので、暇な時にTryしましょう。

 考えれば、差別って人間の尊厳の問題なので、
もっと断固として戦っても良い気もするんですが、
 もうこの上の出勤途中の三人のように
(ちなみにこれ出勤途中です)
 諦めちゃっているんですね。丁度、公民権運動の時代と同じ頃なのですが、
やっぱり運動したりするような、過激な人たちではないんですよ。
 で、この映画、その差別を描いた映画でもないわけです。
 しいて言えば、名も無き、一秀才程度の差別されてた黒人女性たちが
実は、宇宙開発を支えていたっていうお話。
 逆に、上司たちが、アホすぎる、特に、トイレのEpiなど、
気づけよ、ケヴィン・コスナー!!。
 それぐらい、トロいのか、、レッドネックは?。
 ただ、NASAって日本でも同じ税金でやってる典型的なお役所なので、
ものすごい、保守的だって話は、SF好きとしては、よく聞きます。
 また、典型的な嫌な白人女をキルステン・ダンストがやっているのですが、
このキャスティング最高!。この人、スパイダーマンで女性の
二枚目やってるから、ええと違和感ありありだった。
 その キルステン・ダンストが、
「別に(差別にたいして)悪気はないのよ」
 的な、ことを和解のしるしにいうのですが、
オクタヴィア・スペンサーが、
「あなたが、そう信じているだけなのも、知っています」
と言い返す当りが強烈。
 ちなみに、オクタヴィア・スペンサーって、
「ズートピア」 の善良なオッタートン婦人、
アニメキャラとめっちゃ顔が似てる。

 あと、SF好きとして、これも、付け足しておきたいのですが、
日本でも、ハヤブサの映画があって、文科省の元高級官僚で
映画評もこなす、寺脇さんがボロクソに書いてましたが、
 宇宙開発やロケットが大好きなSFファンの間でも、
宇宙開発は宗教だと言われています。
 つまり、予算のことを考え出すと、到底割に合わない、
国家的事業なのです。
 経済的にやる意味ゼロです。
 これを、SFファンですら、言っているので、
あまり、安易に宇宙開発に予算をとか煽らないようにしましょう。
 多分、有人宇宙探査なんて、よっぽど狂信的な、国家指導者が
現れない限り、実現しないかもしれません。
 それに、放射線や無重力での人体の維持の問題もありますし、
早い話、宇宙で生きていくように、人間そのものが出来ていないのです。


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 ちなみに、実際は、この三人です。めっちゃ頭よさそう。

 
 
 あと、もう一つ、書きたかったのは、これ、完全な黒人映画のはずながら、
制作サイドが白いんですよね、、。あまり黒人そのものの感じとか、感じられない。
教会のシーンぐらい、コミュニティ、ティストが描けていない。
どう見ても、白人から見た、黒人のお話しです。

 また、白人っていざとなると、というか、黒人や有色人種を使う
んですよね、グローリーという北軍の黒人兵の映画もありましたし、
黒人の戦闘機パイロットの映画もありました。

あと、アメリカ人の勝利宣言ですよね。宇宙開発における。
 そういうところも、あってか、NASAそのものを
あまり悪く描いていない気がします。
 
 と、ネガティブなことを書きましたが、
映画としては、めっちゃいい映画です。
 こういう名も無き人のお話しは個人的には、大好きです。

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「ズートピア」

  評価
☆☆、☆二個という。シモネタムーヴィーの「ブライズメイズ」が三個でこの映画が
二個だなんて、あなたには、良心がないのか、
 ちがいます、だって、本当に退屈だったんだもん。