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「草原の輝き」
監督・エリア・カザン
主演・ナタリー・ウッド/ウォーレン・ビーティ

 いやぁ、これ、めっちゃよかったです。
エリア・カザンって、役者の表現方法を変えた人とかって映画史では
紹介されてますし、どっちかというと、というか、
多分映画史的にも、文芸路線の人、、。
ギリギリエンタメぐらいの感覚。
 
 ちょっと退屈だけど、ドラマをしっかり描く人みたいな感覚でしたが、
あにはからんや、良かったです。

 でもね、前半は正直、退屈だった。
 というか、悩みがどっちでもいい感じ、。
 若者の愛を性の悩みで、これ、皆が持つ、普遍的な悩み
ではあると思うけど、ウォーレン・ビーティが金持ちだってところもこみで、
なんか、そんな生き死にって悩みでもないし、金持ちって暇なんだなぁぐらい。
 みんなそんな風に育って、そのまんま、子供ができちゃって、結婚とかもあるし、
受験や就職で疎遠になって、なんか、別れちゃったよ 
とか、ベタすぎて、もう本当によくある話し。 
 だからといって、共感するって感じでもなくて、、。

 よく、小説でも映画でも、最初、退屈で、
後半や、ラストに爆発的に面白くなる作品ってないから、
みたいなこと、言われるけど、
 私も、実際そう思うけど、、。
 本作だけは、別。
 ラスト30分というか、
 W・ビーティーのオヤジが、NYに大学で
息子をちゃん勉強させるからって、教授に説得に
きたところあたりから、劇的に面白くなりますから、
 そこまで、皆さん踏ん張って見るように、、、。

 これ、国語の授業で、散々、この表題、ワーズワースの詩らしい
ですが、伏線張られていますが、
 これ、ラストにもう一回、ナレーションで入るんですよ、、。
 あれ、いらない!!。
 プロデューサーか、スタジオの指示かもしれないけど、
 ちゃんと見てたら、わかる。
 逆に、あんな説明されたら、残念感が出るちゅーの。
  
 ナタリー・ウッドも、新鮮でした。
 私的には、ウェストサイド物語のイメージなんですが、
女性って本当に変わりますよね、、。
 これって、異性から見た、視点かもしれないけど、
別人かと思ったもん。
 また、ラストの、アンジェリーナが、親しく、ナタリー・ウッドを
受け入れ、子供にまで合わせるけど、その後、一転、すべてを察知し、
ものすごく不安そうな表情になるところも、ドラマ的です。

 いい映画です。ラストまで、見たら、感動が待っています

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評価
☆☆☆☆☆
前半退屈だけど、ラストでぶっ飛びます。