「甘い生活」
フェデリコ・フェリーニ・監督
マルチェロ・マストロヤンニ・主演
映画史的傑作。だけどね、大苦戦。
映画史のお勉強ぐらいの気持ちで見たんだけど、、、
だめだったわ。
やろうとしてることがわからないことはないんだけど、
一言エンタメじゃない。
ストーリーが弱すぎ。そして長すぎ。3時間弱。
「道」も途中で挫折した思い出があるんだけど
これも、相当最初から気合い入れてないと途中何度も
中座して挫折しそうだった。
しかし、画面は見事までに美しい。黒澤さんクラスの画面の構図。
陰影、美術っていっても、ローマの観光番組みたいなんだけど、
どのシーンも本当に美しい。トレビの泉ですか?
あそこの彫刻をあんなに美しく撮った人はいないのではないでしょうか、
水遊びするアメリカ女優含めて、完全な美がそこにはありました。
まだ「道」のほうが入りやすいんじゃないでしょうか?
あんまり説明するほうの演出じゃなくて、早い話観客置いてけぼり型ですね。
あんまりどころか、一切しない、すごいエリート主義です。
だから、いろいろここはこういうことを言いたいんだなとか、
判った風で読み取れるんだけど、話が面白くなく退屈レベル。
これと言って主要キャラに迫る危機とかがないもの。
だから、芸能界でチャチャラ仕事して儲けてる「甘い生活」なんでしょうが。
正直言うと、私、ビスコンティもだめなんだわ、、。
キューブリックもそういうところあるけど、趣味が合うのかな?。
映像媒体って鑑賞者の時間を確実に奪うから、
ある程度、ウォッチャビリティっての惹きつける部分が
要ると思うんですよ、、。
それをエンタメというか、これは表現でアートなんだというか、は
どっちでもいいし、どこからがその境目かとかも、どっちでもいいだけど、
このブログの主旨というか私的には、画面の切り取り方、センスは認めるけど、
もう少し話がツイて映画として成立するってところに気をつけましょう。
で、総合でぎりぎり及第点ぐらい。
ただ、何度も書きますが、画面はどこをとっても美しい。
映画史に残る名作になんちゅー評価。
私自身も出直してきます。無理ですが。
評価
☆☆☆。
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