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「突撃隊」
監督・ドン・シーゲル
主演・スティーブ・マックイーン

 タイトルとS・マックィーンが出ていることぐらいは
知っていましたが、なんと監督がダーティーハリーのドン・シーゲルとは
知りませんでした。
 知って急遽鑑賞。

 ドン・シーゲルってダーティーハリーでボーンと業績が
持ち上がっている人ですけど、この人典型的なハリウッドの
雇われ監督。
 きっちりスケジュールと予算を守り、90分そこそこの短ーぃ作品で
エンタメにして仕上げる。
 初期はそれこそはっきり言えば、B級だけどいつもそこそこ
おもしろいって作品をそれこそ質より量で大量生産しています。
 スタジオや資本側からすれば使いやすく大助かりの監督さんです。
 同じく手堅く面白い作品を量産してきた
ロバート・アルドリッチとよく比較されますが、
 ロバート・アルドリッチのほうが私に言わせると上ですね。
 上記の条件をクリアした上でアルドリッチのほうが
人間がうまく描けてる。

 見た感じ、アメリカにしか見えないロケ地と欧州戦線のGIものの
よくある戦争映画でやっちゃったかなぁ、、また、これと言って兵器も出ないし
とも思うんだけど、
マックィーンの異様に軽快な動きとアクション。
(本当はあんなに飛んだり跳ねたりしたら弾にあたっちゃうような気もするけど)
 と、壮絶なラストで強烈な印象を残す小気味の良い作品に仕上がっています。
 だけど、B級かな、、。
 分隊の面々とか描き分けが良く出来ているんだけど
破天荒で無鉄砲な主人公のマックィーンが強烈過ぎて、
主人公なのに感情移入しにくいのがチョット難点。
 それであのラストは、切ないを通り過ぎてショッキング。
しかも、分隊員も十字切っていたけど、トーチカをマックィーンもろとも
燃やすとは、、、、。

 戦争映画としてはもう一つかな、、、。 

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突破口! 

ダーティーハリー 

評価
☆☆☆。