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「バンブルビー」
監督・トラビス・ナイト
主演・ヘイリー・スタインフェルド

 これ、トランスフォーマー・シリーズの前日譚みたいな感じなんですけど、
とにかくCPUの大レンダリング合戦だった全シリーズよりは遥かに
ドラマ性があって評価しますが、うーん全体としてはどうだろう?。
 更に低年齢層にターゲットを持っていった感じですよね。
 
 いわゆる、ボーイ・ミーツ・ザ・モンスターの典型みたいな映画で
日本のアニメというかドラえもんでいうと、
大ヒットした完全な「のび太の恐竜」だし。
 これ子供向け映画の典型の一つです。
「アイアン・ジャイアント」もそうだし
「ET」もそうでしょ。モンスターとつけるとエグすぎるけど、
昔からあるパターンでピーターパンもそうだし、オリジナルの
メリーポピンズもそうです。

battle1

 冒頭の客寄せアクションシーンはやっぱり大レンダリング大会。

battle2

 やられメカにかっこいい変わったデザインのロボットが多いです。
意外とアニマトロニクスも多用されているのではとか必死で見てましたが、、。

 前日譚で設定を80’sに持っていったのも成功の一つかと思うけど、
これ意図的にやっているんだと思うですが、劇伴(OST)で大量に
80’sヒットチューンが流れまくります。
 覚えているだけで、
 ボン・ジョヴィ
「夜明けのランナウェイ」
 アーハ
「テイク・オン・ミー」
 リック・アストリー
「ネバ・ゴナ・ギブ・ユー・アップ」
 スティーヴ・ウィンウッド
「ハイヤー・ラブ」
 ティヤーズ・フォー・フィアーズ
「Everybody wants to rule the world」
 シンプル・マインズ
「Don't you」だったっけ?

 気分は深夜の通販でセットで売ってる80sヒット曲集です。

 バンブルビー自身も壊れて喋れなくなったって設定で
カー・ラジオから流れる歌詞で意思の疎通を必死に図りますが
 さすがの私もあそこまでは、判別不能。
 だけど、監督かマイケル・ベイの趣味だろうけど
80’sわかるのってもうアラ・フィーなんじゃないのと突っ込みたいけど、、。

f4
 80'sではもうF-15イーグルの時代でしたが古さを
演出するためにファントムで飛来する敵。 

pha_bee
 ちょっと壊れちゃったバンブルビー。
 
 ちなみに、バンブルビーってマルハナバチなんですね。私も
名前だけは聞いたことある程度ですがぐぐると可愛い蜂の代表らしくて。
もふもふとかおしりとか追加検索ワードがじゃんじゃん出てくる。
 劇中では、省略されて、ビーとだけで呼ばれていますが。
bumblebee
 マルハナバチ。実際かわいいでしょ。

 デザイン的にはこれがあんまり似てないんだな、、。
頭にウサギの耳みたいなの付いているんだけど、マルハナバチの
触覚とはチョット違う。似ていないってい言いたい。
hide
 誤っているんじゃなくて、隠れているところです。
 車庫でのエピソードとか、「ベイマックス」とかから拾ってて
主人公のお父さんの変わりなのかな、、とか思わせるんですけど、
そうでもなかったですね。
hand_cgase
 もういっちょ、かわいいエピソード。手を降るバンブルビー。

enermy
 これ、追いかけてくる敵のロボットなんですが、
 前に「ウォーリー」見たときも思ったけど、相変わらず、
ロボットとはいえ、顔のパーツでも、とにかく敵はまだ動かない方だけど、
細分化させて動かして顔の表情を表現して出しますよね。
「ウォーリー」も手をカチカチさせたり、とにかく感情表現の
多種多様さに下を巻いたもん。

face_bee
 ちょっと順序逆だけど、、。
 もう覚えていないけど、こういうのが、前のトランスフォーマー・シリーズに
なかったような、、、。
 さっき、劇伴の80s songsにも触れましたが、何が言いたいかというと、
 これ、実はしれーっとエンドロールにはスピルバーグの
名前が入っていましたが、、、。
 これ純然たる、80年代にスピルバーグが名前貸しだけして量産された
80sSF風キッズ向けムーヴィーなんですね。
 もう、ど・ストライクです。
 定形だと、アリー・シディーの「ショート・サーキット」とか。
 テーマもそうだし、セルフカヴァーみたいだし劇伴も大量に流すしで
自家中毒に陥っている感もありますが、、。
 80sって多分アメリカ的には映画・音楽ともエンタメ産業としては
レーガン・ミクスでけっこういい時代だったんではないでしょうか?。
 それ以後もずーっとアメリカが世界を支配している気もしますが。

no_hit_car
 
 意外に外しまくって面白かった、全然車が衝突しないカーアクション。
 こんな手があったとは、、、。
 
laststand
 ラスト・スタンド!!。
 モーション・ブラーでほぼわかりませんが、
やっぱりCPUのクロック上げの大レンダリング大会に、、、。
 そりゃそうでしょ、トランスフォーマー・シリーズの一作なんだから。

 ラストには、ダイビングの伏線もきれいに回収されて
よかったよかった、と。

 主演のヘイリー・スタインフェルドですが、調べるまで気づかなかった、、。
この人ね、そうです、コーエン兄弟がリメイクした「トゥルー・グリッド」
の主人公の女の子ですよ。めっちゃびっくりした!。
WS000000
2010年ごろです。
 あんまり変わってませんよね、、。
 ところが、びっくりしたのが、もう洋楽の一級選手ではありませんが、
気がついたら
song
 こうなって、Love myselfっていうスマッシュヒットぐらい??。
出して歌手に成ってた。
 こっちでランキングのチャートに乗って来た時の
ほうがPVとか見てびっくりした。
 どうなんでしょうね、異端のコーエン兄弟に使われるんだから
ガチガチの演技派の女優志望だと思っていたけど、
 現地ではどんな扱いなのか知りませんがステージ・ペアレンツに
引っ張られるセレブ的な子役なのでしょうか?
 フィルモグラフィ見ても、結構映画出ているんですよね。


hag
 ラストは、定番でよかったよかった。
 この映画も、大レンダリング大会とか散々書きましたが、
おそらくわりと引いた画、全身でも、アップだと
アニマトロニクスで実物大の大きなプロップを使用していると思うんですよ。
 上記↑の画像なんか絶対そう。

 VFX関係の人でも、ハリウッドって日本の場合人が入れるデザインとか
きぐるみに合わせてミニチュアを創りますが、向こうはミニチュアも
普通の家ぐらいの大きさでとにかくでかい。
 そして、SWの汚れと汚しで話題になりましたが、表面の仕上げが
とにかくリアル。もう芸術だと言ってもいいぐらい。
 で、この空気圧や油圧その他で動く、アニマトロ二クス。
 ここの分野にそれこそ義手とか義足、歯科技工士とか本職の医療関係の
人が転職したりして入っているから、、。
 まぁ映像制作分野の下請けとはいえ裾のがでかいってことです。  

 まぁ趣味的には、楽しんで見れましたが、
 散々書いてきてあれなんですけど、低年齢層向けということで、
各分野、デザイン、美術、ストーリー、演技、感情移入、緊張感。
 悪いけど全部予想の範囲内なんですよね。
 こんな感じだろうと、見る前に思ったまんま。
 それって観客を満足させているとも言えるんだけど、、、。
 どうでしょう??。 

評価 おまけで星一個足して
☆☆☆☆。