「SHERLOCK(シャーロック) シーズン1」
脚本/演出・マーク・ゲィティス/スティーブン・モファット/スティーブ・トンプソン
主演・ベネディクト・カンバーバッチ/マーティン・フリーマン
NHKBSで放送されていたものが(実際はBBCですが)
現在、D-Lifeで無料で放送されています。
一エピソード1時間25分ぐらいで放送されていたものを半分に割って
一エピソードで放送されています。
だから、三話構成で一シーズンだったから、6話ということに。
CMが入ったり週跨ぎになるのでちょっと見づらいかもしれませんが、
簡単に紹介と評価を、、。
なにせこのドラマゲムスロと同じくらい私のフェイバリットでして、
完全コンプリしてますから、、、。
あと、完全なネタバレで書きますので、ミステリは致命的だと思うので
ご注意を。
もう放送終わっているのだったっけ、、、、。
ネタバレ
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エピソード1「ピンク色の研究」
このドラマ、ドイルの原作を元ネタにしてまたは複数の話を
合わせてそこから話を想起させる仕組みを取っていまして、シャーロキアンに
とっては、あそこをこう変えてるのか!ここは一緒だ!。と
楽しめる、、、。わけがない。
題名と元ネタをちょっぴり頂いている程度で
ほぼ、原作とはぜんぜん違うお話しになっています。
というか、1エピソードでキレイに一個のお話しにすらなっていない
エピソードもあります。
大体、情報量をポンポン入れすぎてて話についていけてない
ときがあります。
そこが気に入っているのですけど。
この話もここぐらいですね、原作と一致してるのって。
ここで、シャーロックの名推理が垣間見えます。
確か、元ネタの「緋色の研究」もドイルの第一話で
もう忘れちゃったけど、密室だったような、違うか。
しかし↑この画像のイメージはめっちゃ踏襲しています。
実は、私このシーズン1のエピソード1「ピンク色の研究」をめちゃめちゃ
高く評価しておりまして、このシーズンに限らず全シーズンの全エピソード
の中でも屈指の出来だと思っています。
全エピソードでもトップクラスの出来。
しかも、これでこのドラマの方向性や制作方式、脚本の方向性も
全部決まっちゃったぐらいの作品。
それぐらいできが良い。
シリアル・キラーとご対面、全てが1/2の確率。
この大学の建物も対称性を持っていたり。
全部種明かしされたあとに、パッと部屋から出ていこうとする
シャーロックを引き止める手法がすごい。
頭良すぎて、全てに退屈しているシャーロックだからこそ、
この二択を選べと。促し。
頭がいいからこそ、選んでみせろと、
迫るシリアルキラー。
このアイデアにしびれました。
究極の1/2までギリギリまで行くシャーロック!。
それと、このあと、
シリアルキラーが、今際の際でスポンサーでありシャーロックの
ファンという人物を名前を言うの渋るのですが、
めちゃめちゃ怖い形相でほぼ拷問を強いるシャーロック。
シリアルキラーが叫んだ名前が、なんと、
「モリアーティー!!」
初見のときなんか、鳥肌もんでしたよ。
もう一話でそこまで、視聴者をひっぱるのかと。
評価
☆☆☆☆☆。満点ですね、ベストエピソードの一つです。
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エピソード2「死を呼ぶ暗号」
これがね、急転直下、もう一つの出来なんだな、、、。
元ネタは「恐怖の谷」と「踊る人形」踊る人形は皆さんよくご存知だと
思いますが、ヒントはeです。
これベネディクト・カンバーバッチがどのシーズンの間に言っていたのか
忘れたけど、もっとアクションの要素を増やしても良いって
演出脚本サイドに提案したって言ってたけど、
アクション編みたいな感じで構成された感じ。
また、ノックス十戒で中国人を出すのは、、、
まぁやめておきます。
色んな方向性を試してたのかもしれませんね。
だけど、もう一つ。
評価。
☆☆☆。
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エピソード3「大いなるゲーム」
元ネタは、ブルースパティントン設計書。知らないなぁ、、。
すいません。ゆるシャーロキアンなもので、
この話もラストは盛り上がるんだけど、中盤のポテポテ死体が出てきて
それを完全に推理してと、エピソードの盛り上がりが、
ギリギリミサイル計画で繋がっているんだけど線として弱い。
あんまり関係ないみたいに思える。
また、007と同じでシャーロックと反対で
犯罪コンサルタントだというモリアーティの狙いも
大きすぎてよくわからない。
だけど、
モリーのキャラが確立されるから許しちゃおう。
完全ネタバレです。
このプールでのシークエンス自体は屈指の出来だと
思うけど、最初から中盤がちょっと弱い。
このモリアーティも、
シャーロキアンの方ならよくご存知だと思うけど、
ルックス雰囲気としては、若いし真逆なんですよね。
原作だともっと歳いってていかつて禍々しい。
このキャスティングも最初見たときはうまいと思いました。
ただ、吹き替えは圧倒的に元の俳優のアンドリュー・スコットの
抑揚をつけた台詞回しがうまいんですよね。
最初の
ハーイって言って現れるところから
人が沢山死んだ。ってシャーロックが言うと、
That's what people would DO.『人死ぬもんだろ』ってものすごい
大声で叫んだり、
シャーロックが
I'll catch you laterって節を付けて言うと、
No you won'tって裏声でものすごく可愛い声で言ったり。
喋りそのものは幼くトロそうにしゃべるんだけど、
サイコパスみたいに急にスイッチが入る感じが怖い。
このドラマありがちの、シーズン自体で盛り上げて引っ張るのは
うまいけど最終エピソードそのものは今ひとつだと
いう定番も作ってしまった。シーズン1のエピソード3。
出来は、全エピソード中普通の普通。
評価。
☆☆☆☆。
今回見て思ったのって、やっぱりみんな若いわ。
だってほぼ10年前だし、、。
ベネディクト・カンバーバッチは脅威の年齢不詳だけど。
マーティン・フリーマンは若い。
あと、もう一つ書きたいんだけど、
他の吹き替えはよくある感じだけど、ベネディクト・カンバーバッチを
あててる、三上哲さんは、めっちゃかっこいいしうまいし、
キャラにあってるしで、めちゃめちゃいいですね。
この人だけはベネディクト・カンバーバッチよりいいかも
しれない。
シーズン1は方向性が決まっただけでも、
意義のあるシーズンだと思います。
SHERLOCK1 ピンクの研究
SHERLOCK2 バスカヴィル家の犬 ハウンド
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