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「追われる男」
監督・ニコラス・レイ
主演・ジェームズ・キャグニー
    
 ギャング映画で知られる、ジェームズ・キャグニーがキャリアとしては
晩年近くにド・西部劇の主演で出た作品。
 と言っても、キャグニーのギャング映画すら見たことがないんだけれど、、。
  ギャング映画といっても主に戦前にやってた映画でしょ、、と言い訳しつつ。

 もう中年だし、銃の腕も普通、そんなに見てくれも良いわけでもない
普通の西部の男がどう生きるかみたいな映画。
 一般人からは縁遠い荒くれ者や拳銃使いが主人公より
よっぽど親近感が湧く設定なのですが。
 早い話、この映画もめっちゃ脚本が良い。
 というか、そこで映画として立てるしかなかったとも言えますが、、。

 主人公自身、前科者しかも冤罪。それでいて街の保安官に。
 途中で知り合った若い男を育てるというか
一緒にやっていくのですが、見事に裏切られる。
 で、もう一度ツイストがあって、、、

 ラストを迎えます。

 派手さもないし、普通にプロダクション・ムーヴィーとして作られた映画だと思いますが
短くまとめすぎって感想もあるでしょうが
兎に角、脚本が良くて、たーっと見れて深い余韻が味わえます。
 こういう作品がもっと評価されるべき。

 意外と良作。

評価。
☆☆☆☆。