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「ゴーストバスターズ アフターライフ」
監督・ジェイソン・ライトマン
主演・マッケンナ・グレイス

 また、ゴーストバスターズかぁ、、と言うのが正直なところで
アメリカではゴーストバスターズって言う単語そのものに相当パブリシティが
在るんだなぁ、、とか思っていたんですが。
 あと、息子が監督してるってのもそうとうな減点要素だったんですけど

 これが、見る前は多少うんざりしてたのに、
な、なんとそこそこ面白かった。

 ただ、この監督の息子さんのことを逆に私が全然知りませんでした。
「ジュノ JUNO」の監督さんなんですね。
 この映画、低予算・非ハリウッド映画ですが本当にというか、
小粒でピリリとよく出来た映画で、だけど女子が
見るとリアルじゃないかもですけど、、。
 よく男性の監督であんな微妙な女の子の気持ちを演出できるなぁとかは、
思いましたけど。
 閑話休題。

と、今回はネタバレです。

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 面白く感じた原因は色々あるんですけど、
最初にぶっちゃけると、前作の
ゴーストバスターズ 2016がとにかく酷かった。
 時間の無駄、見なくていいです。
 それと比較するとお笑いを完全に捨てたぶんだけ、
感動と真面目さがあった。

 結局、ゴーストバスターズ2は見てないんで知りませんが、
本作と上記したこの作品では完全に全部が逆張りになっております。

 おっさん三人正確には4人。が女性、おばちゃん?になった、
ゴーストバスターズ 2016
 そのおっさん、おばさんを、じゃあ反対にして全員子供にしちゃった。
 しかも、非リア充のオタクの女の子を主人公にした。
フィービーが母親と言い合う、Don't be yourself.ってセリフはサイコーです。
Be yourselfってのがクレイジーな人ばっかなアメリカ人の信条なのに。
 で、ずーっとNYの大都会が舞台だったのを本当になんにもない中西部の
ど田舎に持っていったこと。
 だけど、実はこの映画、この人物紹介と設定紹介の前半部分が
めちゃくちゃ面白くない。
 で多少は笑いも入れてるんだけど、全然笑えないしね。

 ただ、この逆張り設定が映画の定義そのもので失敗している分も多分にあって、
私に言わせると、子供っぽいことを大の大人がツナギ着たり
背中にわけのわからないものを背負ったり
マジでやっているから面白いのであって、そこのゴーストバスターズの
核になっている要素がごっそり落ちて単純な子供が主人公の
子供向けSFになっちゃったのが、残念というか逆に定番なよくある
VFX込みのSF映画どまりになった感じ。

 で、子供の冒険ものになった途端、街を古いあのワゴンで
ぶっ飛ばしながらプロトンパックでめちゃめちゃにするところくらいから
面白くなります。
 怒られるかもしれなし、器物破損罪だけど、
 あんなことやりたい。
 簡単に言うと童心に帰る感じですね。

 あとはこの手の映画によくある定番中の展開なんですが、、、。

 実は、これは脚本の力ではないと思うんですけど、
(企画、アイデアのちから)
ラストはオリジナルメンバーの大共演になります。
 老けててちょっとがっくりな感もなきにしもあらずなんですが
まぁみんな頑張っている方なんじゃない。
 で、それをうまくハートウォーミングな感動に持っていってる。

 ここまで来ると、不思議なもので、見る前は少し辟易してたのに
あのレイ・パーカーjrのテーマ曲が本当に聞きたくなってくるから
人ってどうなってるの?。
 しかも、エンドロールにもオリジナルメンバーがさらに二人出てきますから。
 エンドロール立たないように。
 だけど、これも、ミスってるのかワザとかわかりませんが、
 登場する前かな?。
 シガニー・ウィーバーとアニー・ポッツってパッとタイトルが
先に出るんですよね。
 あのタイトルは要らん、か出す順番が逆。 

 前半が退屈なのと、まぁわりと手堅くまとまった。
 大きなマシュマロマンが出てくるほうがすごいことが起きているわけで
映画っぽいとは思うわけです。
 また、オリジナルメンバーの存在感におんぶにだっこかもしれないけど、
まぁまぁそこそこ面白かったかな、と。

 関連記事。
ゴーストバスターズ 2016  

評価
☆☆☆☆。