BOA  

「南部の反逆者」
監督・ラオール・ウォルシュ
主演・クラーク・ゲーブル

 南北戦争や奴隷制時代を描いていますが
これ西部劇ではありませんね。
 とにかく出だしがすごい。
 なんの苦労も知らず金持ちの家でせいちょうしてきたヒロインが
自身の出生の秘密実は、黒人と白人のハーフだと知らされ
奴隷として身売りされてしまうという、、、。

 ここから、完全に惹き込まれてしまうのですが、、。
 まぁお墓のところで奴隷の云々という本作のプロットを
知っていると気づけよ!ともツッコミを入れたくなりますが
まぁそこはドラマツルギーということでごにょごにょ。
 ただ川を下る船上で犯されそうになったり
奴隷として競売に掛けられたり
このあとどうなるの?って本気で思うんだけど、、。
 ここから、ドラマの進行としては驚異の失速。
 
 運命が一言、このヒロインに優しすぎる。
 登場するだけでなぜかカリスマ性のあるクラーク・ゲーブルに買われて
蝶よ花よとほぼ妾さんどころか、単純に人形や置物みたいに
囲われただけという、、、。
 すんごい良い主人に買われてめっちゃラッキーだという。
 だけどゲーブル自身も元はものすごい悪どい奴隷商人
だったとか、色々すったもんだはあるんですが
シドニー・ポワチエのEpisodeもめちゃめちゃ良く出来ています。
後半はドラマとしても映画としても大いに失速。
 ただ、私の好きなめくるめくるドラマということで
最後までは一応きちっと見れましたけど、、。
 原作だともっと過酷なんでしょうか、、。
 結局白人目線か、主人公がマジで奴隷で酷使される
ような作品には出来ないということなのかな、、。
 アメリカ人は度し難い。

評価。
☆☆☆☆。