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「ターミネーター」
監督・ジェームズ・キャメロン
主演・アーノルド・シュワルツェネッガー

  いやぁ、ここから始まりました、Jキャメロンの破竹の進撃は。
名作を越えた、神作です。
 
  やっぱり大分、思い出でピクセルレートと全体としての
予算をUPして記憶しているため、
 今見ると、大分ちゃっちーくてB級ティストたっぷりですが、
そこもいい。
 キャメロンってロジャー・コーマンが師匠で、
ロジャー・コーマンって、超B級特撮&ホラーの帝王なんですよね。
(あんまり詳しく知りませんが)
 入れそうな、映像制作スタジオがそこだけだったのかもしれませんが、
若い時、この作品や、この前作、途中降板させられた「フライングキラー」
とかのころは、長距離トラックのバイトとかして本当に
喰えなくて、苦労したそうです。
(それで、ターミネーター、シリーズはトラックがよく出る)
 で、当時奥さんだった、この映画の制作でもある
ゲイル・アン・ハードにほぼ、食わせてもらってた、ヒモ状態だったそうです。
 で、この後、上記のゲイル・アン・ハードとは離婚して
主演女優のリンダ・ハミルトンと結婚するのですが、
その離婚の仕方がかっこいい、
 この「ターミネーター」の著作権か、二次使用料か、いわゆる、
この映画に関する、収入の権利を全部ゲイル・アン・ハードに
慰謝料がわりに渡して、リンダ・ハミルトンと結婚したらしい。
 といってもそれぐらいしか、財産がなかったのかもしれないけど。

 まぁ大ヒットムービーなので、いろんな人がいろんなふうに書いて
いると思うので、私は、ちょっとオフビートというか、
極々個人的に知っていることや気付いた点を。
 見れば、見るほど、更に大ヒットしたT2がいかにこの
「ターミネーター」の構成を引継いで作られているか、
わかりますね、、。
 冒頭のターミネーターが、パンクから服を奪うシーンですが、
 あそこのパンクのリーダーが、ビル・パクストンなんですよ、。
このころから、キャメロンのお友達だったみたい。
 なにせ、タイタニックまで出てますからね、、。
 
 後、M・ビーンがL・ハミルトンにターミネーターのこと
説明するときに、サイバーダインシステム101って言っていましたね、、。
T-800じゃないのかな、、。よくわからないけど。
 もう一つは、ググって今回知ったのですが、ターミネーターが使用する銃器ですが、
UZIはすぐわかるとして、私、ミリオタながら、銃器が一番疎いので、ずーっと
肩当てなしのロングバレルのライフルってあれ、ガリルか、SIG SG550だと思ってた
(ちなみに押井さんが好きな銃です)sig
 これは、SIGです↑ 

ar
これが、AR-18です↑

 思っていたのですが。なんと、AR-18ストックなしでした。

ar

 多分、警察署での撃ち合いで警官の持つM-16と差をつけるためだと
思います。
 発射音とか、どうだったのかな?分けてたのかな、、。
思い出せないけど、、。
 というか、AR-18って第三国への輸出用で、M-16の廉価版らしいのですが、
存在すら知らなかった。

 第二班というか、ヴィジュアルエフェクトは
もうこのころから、スタン・ウィンストンなんですね、、。
 骨組みというか、地が出てからのT-800のバストショットとかは、
動くプロップでしょうが、
 ロングの足ひきずりながら歩く、ストップモーションのシーンなんか
苦労したでしょうね、、。
 スタン・ウィンストンも遊星からの物体Xぐらいからですが、
事実上名前が売れたのは、この「ターミネーター」から、
 ジェラシックパークあたりまで、わりと動くプロップ
実際に創ったものとかが得意な人ですね。
 今でも、CG全盛みたいに言われていますが、合成とかの
技術はもちろん上がっていますが、
 VEが必要なシーンのアップのショットなんか
プロップのほうがリアルで、そっちで処理しています。

 L・ハミルトンなんかも、この頃のジムは人間の俳優は
どうにでもなると思っていたらしく、機械の方に注意を
いつも払っていて、私達には優しくなかったって言っていました。

 それと、日本のアニメの影響も
J・キャメロンってゴリゴリの日本のアニメ・漫画ファン。
日本から空輸させて、翻訳までさせていろいろ読んでいるらしい。
未来のHKのタンクの履帯なんてガンタンクでしょ。
 手には、ブラスターついているし、、。
正面投影面積が増えるので、あんな履帯を持ち上げる意味実際は
一切ありません。
 ちなみに、T2でもエレベーターでSガンで頭を撃たれたT-1000が
頭が裂けてひらひらするのも、寄生獣がもとだって
言われています。
 
 キャメロンですが、この人、アメリカ版というか、
実際は、カナダ人ですが。アメリカ版黒澤さん。
あだ名は、アイアンジム。一切の妥協をしません。
撮りたい画が撮れるまで、なんどもやり直します。
T2でフラフラになったA・シュワルツェネッガーが
"We need a vacation"っていうシーンがあるのですが、
マジで心から出た、アドリブだったそうです。

 マジで、名作です。

☆☆☆☆☆