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「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」
監督・デヴィッド・イェーツ
主演・エディ・レッドメイン 

 これ、極々簡単に言うと、ハリポタの前日譚です。
ハリポタの魔法学校の教科書を書いた、ニュート・スキャマンダー
を主人公にして、エディレッドメインが演じています。
で、ハリポタが一応現代なのに対して、その前ということで、
ローリング20の1920年代を(しかもNY)舞台にしていて、
 SF的に言うと、スティームパンクの匂いも若干ながらします。
 
 少し、翻って話しますと、ハリポタは二作目までしっかり読みました。
映画は一作だけ、、、。
  ダメでしたね、、。YAよりもうちょっと落とした児童書として
面白いのは、わかるのですが、 もう大人になっていたのが、
いけなかったのか、ハリーが二作目で二年生になると聞いて
投げ出しました。
 というのも、二作目は、青年期パートで責めて中学校に行ってほしかった、、。
こうなると、全然読めていませんが、「ゲド戦記」みたいになるのでしょう??。
  あと、大人の事情もケチが付いたといいますか、
ベストセラーって大体、あんまり本を読まない人が読んで大ヒットする作品で
そこそこ面白くて読みやすい作品が なんか話題や、時代性とともに
社会現象化しヒットします。
 ハリポタの場合、JKローリングスの泣く幼子を抱きあやしながら
ファミレスでコーヒー一杯で粘って書いたという貧乏エピソードと、
 翻訳権を勝ち取った日本の版元が、ものすごく小さい会社で
JKローリングスに手紙を書いて版権を取ったというのも
めちゃめちゃ話題になり、みんなで作家と版元を助けるわけではありませんが、 
こぞって読んだような、、、。
 それが、JKローリングスは、セレブになりセレブ婚、
 版元は、国税庁から脱税の疑いをかけられと、、。
 子供はそんなこと知らずに、読んでると思いますが、
 大人としては、上手く商売したなぁ、、というべきなのか、
 化けの皮が剥がれたな、、と笑うべきなのか、ビミョーでした。
 どちらも当然ですが、世界的ベストセラーになれば、セレブになるし、
  国税庁って全所得者を調べるほど警察みたいに予算と人が居ませんから、
大きく儲けてそうな人だけ狙い撃ちなんですよ。 

 閑話休題。

 そのJKローリングスが、直接脚本を書いたのが、本作です。
 副題からも分かるとおりスキャマンダー教授をWW2の戦前に世界中に
旅行させシリーズ化を狙ってますね、、。相変わらず商売うまいな、、。

 3D上映があったり、音響が7.1でしたっけ、女の人が
all surroundって周り回りながら上映前言うやつだったりと、
 めちゃめちゃカネがかかってます。
これ、制作もJKローリングスでして、その所為か、
脚本に書いたシークエンスすべてノーカットで確実に映像化した感じで、
2時間半の長め、長く感じました。
 ということは、、、、、。
 あんまり面白くない証拠か、、、。

 魔法モノって、日本のファンタジー系や、SWのフォースなんかもそうなのですが、
結局、どっちが魔法パワーが強いか、っていう競争になります。
 まぁ、なんでも競争になりますが、、。
 その辺、前にも書きましたが、魔法って、エスパーとかと同じで、
実際に演出しにくいわけです。
 で、よく出来た日本のファンタジーだと、
魔法は使えるけど、同等のものとしか交換できないとか、こう理屈的に
観客に納得させるように出来ていますが、以外にも、魔女とつながっているせいか、
 欧米の魔法ものってその辺の設定がわりと粗略。
 で、呪文も一応制約をつけていて、出来ることを限っていますが、
この辺も、組み合わせたらとか、最初のときにこうしたら、とか
突っ込める要素結構あるんですよね。。。

 この映画も結局、一人遊びですよね、自分で逃がしちゃって騒ぎを起こして、
回収するという、、。
 なんか、えーっと、思ったわけです。
 私は、ダメですね、、ハリポタ関係は。

 褒めるべき点も、
鞄の中が、ドラえもんの4次元ポケットみたいなのは、笑った。
旅しなくても、いいじゃんと、、。あっ、又ケチつけてしまった。
二フラーがかわいかったですね。
ni
 こいつ↑

 あと、ダン・フォグラー演じる、ちょっと余計かなと思ったけど、
パン屋さんの恋もいい。

 主演のエディ・レッドメインですが、
オスカー俳優ですが、このまま、難しい役ばっかりやる、
演技派の道を歩むのかと思いきや、
 思わぬ、メジャー娯楽作品に登場。
 彼の役者人生はどうなるのでしょう。

 主演俳優からちょっと露出がへった、コリン・ファレルが
敵役で、出ています。

 まぁ、この冬、家族向けの一番リッチな大作です。
 お子さんと一緒に見ましょう。

☆☆☆1/2