「ノッティングヒルの恋人」
監督・ロジャー・ミッシェル
主演・ヒュー・グラント/ジュリア・ロバーツ
私、恋愛映画には疎い方(それほど数をこなして見ていないということ)
なのでよくわかりませんが、
その私が不可なく最後まで見れるということでまぁ良い映画ではないでしょうか。
だけど恋愛ものとしては、ある意味典型というか定番メニューですよね。
所謂、身分のかけ離れた二人の恋模様。
時代ものの身分制度とはちょっと違いますが、格差社会が生んだは言い過ぎとしても
普通は出会わなかったはずの二人が出会い。
「ローマの休日」なんかと構造はいっしょです。
またその違った世界に住んでいることが恋愛の障壁にもなるという。
本当の最初の出会いは違いますが、その後、親しくなるきっかけが
街角でぶつかるというのは、ちょっとベタすぎて引きましたが。
これほぼ英国で撮影してスタッフ、キャストも英国人ばかりなのですが、
英語があんまり英語英語(ブリティッシュ・アクセント)してないのも
今回が初見ではありませんが驚き。
意図的かもしれませんが、ジュリア・ロバーツの米語で置いといて
イギリス人チームはほぼインターナショナル・イングリッシュ程度??。
平凡なイギリス人の生活をもっと覗きたかったような気もしますが、、。
ジュリア・ロバーツの元カレもしくは現恋人役で
突然、ジャック・ライアンじゃなかったアレック・ボールドウィンがポーンと出てくるのは
マジでびっくりしました。
これは観客のサプライズを狙った配役に違いありません。
実際は恋愛物というよりロマンティック・コメディということなんですが
脚本がビーンのシリーズを担った人なんですね。
ヒュー・グラントの同居人のスパイクのコメディリリーフは笑えるかどうか
ちょっと微妙だったけど、、。
90年代はほぼハリウッドを制覇したジュリア・ロバーツですけど。
この人最初は80年代の後半ですけどエリック・ロバーツという俳優がいまして
その妹だ、ぐらいの感じで、どんなもんなの??程度でした。
ところがまぁ決定打は「プリティー・ウーマン」でしょうね。
その後あっという間に本作のようにスターになって、
逆にエリック・ロバーツがジュリア・ロバーツのお兄さんとか言われて紹介されるようになります。
エリック・ロバーツも「暴走機関車」のころはすごい存在感の役者が出てきたなぁとか
思っていましたが悪役をやるかB級映画とかPVに出たりする感じでしたね。
しかし俳優としてのキャリアそのものは安泰。
逆にジュリア・ロバーツのほうが老け役が似合わないというか、露出が減っているような、、。
ものすごい美人かどうか置いといて大きな目に大きな口と、細かい感情表現はうまい気がするけど
そんなにすごい女優かと訊かれたら、
、、、、、、、なんだな。
「プリティ・ウーマン」より更に前の映画をあげますが、個人的には
「マグノリアの花たち」が好きかな、、。
映画そのものも含めて。
この映画も恋愛映画によくあるみんな(観客)がある程度ラスト知った上で
逆振り、逆フリを繰り返した挙げ句、、、
ラストは大団円に。
最後の会見場でのジュリア・ロバーツのすべてを物語る、まさにビッグスマイルはみんなの心に焼き付くでしょう。
あれこそ演技。
挿入歌か主題歌か知りませんがエルビス・コステロの「She」も大ヒットしたんですけど
どこで流れるのかと思ったら、その後のラストだけという出し惜しみ振り。
ああいうリアル・セレブっぽい超しあわせシーンを描くより庶民としての普通の生活を楽しむ
二人を描いてほしかった気もするけど、、。
まぁ良いでしょう。
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評価。
☆☆☆☆。