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「シェーン」
監督・ジョージ・スティーヴンス
主演・アラン・ラッド

 いやぁ、映画史に残る名作です。
 ○のはずが、、、まぁ、古い映画ですからね。

 うちの父親が丁度この「シェーン」のどストライクの世代でして
もうめちゃめちゃうるさいんだわ。アラン・ラッド、アラン・ラッドって。
 「シェーン」マジックにかかっていない私からすると、
その後も、前もアラン・ラッドってそんなに有名な映画に出てないじゃないかと
実際に言ってましたが、、、。 
 アラン・ラッドが出ているだけのB級の戦争映画もよく並んで
ビデオで見せられたなぁ、、、。

 ちょこちょこは見てるんですけど、きっちり見るのはひょっとしたら
はじめてかも、、。
 あの伝説の撃ち合いより奥さんとのダンスシーンとか小さい頃
から覚えているんですけど、、。
 話としては、これめちゃめちゃよくある西部劇のどストライクな話じゃないですか
というか、「シェーン」があってみんなコピーしてるんんでしょう。
 これ1950年代の映画なので、、。
 私の世代からするとあまりにも、話しの枠組みがペイルライダー
ほぼ同じなので、びっくりしましたけど、。
 男の子が女の子に、土地争いのネタがちょっと違ったり、
途中でガンスリンガーが呼び寄せられたりと、あと
奥さんにちゃんと旦那が居るかどうかぐらいで、、。
 まぁこれが、このあと延々に制作される西部劇のスタンダードになったんでしょうね。
  
 単純にどんどんパチパチする西部劇にしてと決定的に動きの要素が少ない
かわりにドラマパートはよく出来ていると思う。
 執拗に嫌がらせをして土地争いから追い出していくところとから。
 だけど、ちょっとお馬鹿な映画を見すぎているせいか、
やっぱり動きが少ないと思う。しかも、
 もうラストの伝説の撃ち合いに行ってしまいますが、
 まさにきれいなクリーン・ファイトで、、、揶揄するのはやめときましょう。
 一応書きますが、0.3秒の勝負。
 ここまで、持っていくために一時間半ぐらい我慢のEpiがあるという、、。
 小さい時見たときは、これ実は不倫の話でとか、、言われてて
この程度で不倫じゃねえじゃんとか思ったけど、
 年取ってみると、このあと旦那がこのあと知ったら荒れそうで怖いし。
 どこらへんでシェーンが我慢するか見てて怖かった。

 ワタシ的、トリビアを一つ、アラン・ラッドJrという息子さんが、
実は、ブレードランナーのPをしています。
 ドキュメント映画 でちょこっと出ていますが、顔そっくりです。

 まぁ、この前に放送されたジョン・スタージェスの
OK牧場の決斗が西部劇の撃ち合いと言いつつ戦争映画みたいな
撃ち合いになったのに対し、このほんとうの意味でのクリーンファイトは
見ていて気持ちよすぎる。
 そして去っていくのも、気持ちよすぎる。
 あれも映画の主役的には余韻も残るしいい感じだけど、リアルだと、
近くに住み込んでしまいそう、周りも保安官にとか行って引き止めると思うし。

 もうちょっと途中で動きの要素があればね、、、、
 満点で噂に違わぬ面白い映画だと思うけど、
 ちょっと静かすぎかな。

 だけど、映画史のプレッシャーに負けて
評価は星5つです。ほんとは4個です。

評価
☆☆☆☆☆。