映画と感想

簡単な映画評です。シネコンで見ようが、DVDで見ようがTVで見ようが、無慈悲に書いていきます(笑)。

タグ:イーサン・ホーク

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「THE GUILTY ギルティ」
監督・アントワン・フークア
主演・ジェイク・ギレンホール

 警察の電話通信員が電話の音声のみで事件を
解決しようとする姿を描いた作品。

 元ネタは数年前制作のデンマーク映画らしく、それのハリウッドリメイク版。
 小さい規模の映画によくありがちな企画の勝利といった感じの作品。
 元は北欧映画なので予算が限られた中でというのでわからなくもない。

 はっきり言うと、演劇の一幕モノで、
 しかも演劇でよくあるジェイク・ギレンホール一人によるほぼほぼ一人芝居。 
 劇場で演劇としてリメイクしたら良いと思う。
 俳優としたらこんなやりがいのある仕事もないのではないか?。

 時間も短いし、一ネタ勝負とは言え、とにかく 脚本がよくできてる。
 またこの事件の進展というか進行もこれぐらいヤバいと上司か事件としてLAPDで
 ちゃんと扱えとも思うが、緊張感を保ったままどうなるかわからない展開が良い。

 ここらへんからネタバレ

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 前半からパラパラと伏線は貼られているし、それが見事に回収されるし
この取り組む事件とそれへの関わりあいかたと主人公のワケありの人生も
見事にシンクロし深い感動というより、観客は重い真実を突きつけられる。
  小さな掌編とは言え本当によく出来た脚本なんだけど、やっぱりハリウッドで
リメイクするからは最後にドカンと一発かフラッシュバックのシーンを映像化
しインサートすることぐらい予算的にできそうな気もする。
 しかし、それを一切拒否し演技と脚本勝負に出たところに本作の良さがあるように思う。

 脚本の良さには平服するけど、
ただ、映画として地味だし小さい作品だったなぁとは思ってしまう。

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ライフ

イコライザー2 

トレーニング・デイ   

評価
☆☆☆☆。

5
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「トレニング デイ」
監督・アントワーン・フークア
主演・イーサン・ホーク/デンゼル・ワシントン

 これ、おもしろかった。

 邦題では、wikiによるとトレーニングとデイの間に
スペースが入るそうな、、。

 よく麻薬関係の刑事モノかななんて思っていたら、
小粒ながらピリリと辛い良作でした。
 本作、脚本はあのデヴィッド・エア。
「フューリー」とか「スーサイド・スクワット」の監督です。
 新米刑事の初日のたった一日だけをスリリングに描ききっています。

 これ、ハリウッドというか、アメリカのドラマでもありがちな刑事モノ
の定番のバディもの。
 大体刑事は二人一組で行動させますから。
 日本の警察もそうですが、警官を守るためでもありますが、
容疑者と水掛け論の言い争いになったときのため用の
証人としても作用します。
 新人とベテラン、いい刑事と悪い刑事。この対比ですね。
過去どれくらいこんな作品が作られたかしれません。
 本作で脚本を担当しているデヴィッド・エアですが、
やっぱり"超"がつくぐらいの悪人が好きなのですね、、。
 怖いぐらいの悪徳刑事が登場します。演じるのは、デンゼル・ワシントン。
 本作で、アカデミー主演男優賞を獲得。
 今まで、ずーっ善人の主役を演じてきた彼が、
この超悪役で演技力を魅せたことになっていると思いますが、
私的には、もう一つでしたね、、。
 怖いことは怖いけど、役者の演技力や存在感というより、
 映画の脚本上の怖さで、ちょっと演技としては無理してる感が
あった。やっぱり今まで善人をずーっと演じてきたせいかな、、、。
 そんなにすごい演技とは思いませんでした。

 それより、イサーン・ホークですが、この人、私が知る限り、
一番現地と日本での人気に差がある俳優じゃないかな、、て
思うんですよ。
 ずーっと前からですが、アメリカじゃ、イサーン・ホークって
大スターなんですよ。
 だけど、日本ではもう一つという、、、。ちょっと背が低いという
のはありますが、かっこいいティーネイジャーの役をずーっと
やっていた人です。
 最近というか、そろそろ老け役が回ってくるため、
俳優として正念場ですね。

 ラストもいい。こいつが悪いやつだって知ってた、黒人街でも
言われて、黒人たちにぼこぼこにされるほうが、映画としてショッキング
ではないかと思いますが、
 まぁいいでしょう。

 めっちゃよく出来た脚本です。

☆☆☆☆☆

 
 
  
  
 

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