映画と感想

簡単な映画評です。シネコンで見ようが、DVDで見ようがTVで見ようが、無慈悲に書いていきます(笑)。

タグ:ドウェイン・ジョンソン

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JungleCCCC  

「ジャングル・クルーズ」
監督・ジャウム・コレット=セラ
主演・エミリー・ブラント/ドゥエイン・ジョンソン

 「パイレーツ・オブ・カリビアン」がDLのアトラクションだってことは
映画見てから知ったけど。
「ジャングル・クルーズ」がDLのアトラクションだってことは
世情とディズニーに疎い私でもさすがに公開前から知ってた。
 だから、ちょっと敬遠気味だったんだけど、、。
 これが、見てみたら、予想通りと言いますか、

 一言。
「良く出来てるじゃん」と。

 本当にめっちゃよくできた映画です。
 しかも、ディスニーらしいウェル・プロデュースで
ウェル・オーガナイズドといいますか、、。
 欠点が付けにくい感じの。
 また、対象年齢も本当R0(ゼロ)と言いますか、老若男女小さい子供から
ディズニーにほぼ興味のないおっさんまでしっかり見られる。
 (おばちゃんは結構ディズニーファンが居て、休暇までとってDLに行くんですよ)

 ただ、めちゃくちゃ面白いから、とにかく見ろ!とまでは、言えないけど、、、。

 冒頭のフランクが本物のDLのアトラクションをパロったみたいな
いかがわしいクルーズ業をしてるところは、これディズニーの経営問題として大丈夫かと思ったけど。
 そこら辺りはさすがに肝が大きいです。
 逆に言えば、そんなアトラクションみたいな映画にはしませんよという
映画上の決意宣言ですね。

 ただ、時代設定は少し本作のほうが、古くなりますが、インディ・ジョーンズを
どうしても連想するというか、こういうのあったなぁとか、ぐらいは思っちゃいますね。

 女性が社会進出するのが珍しかった時代なのでエミリー・ブラントを
パンツって呼ぶのは笑っちゃったけど、、。
  

<ネタバレ>
********************************


 敵役にドイツを持ってきて古そうな潜水艦が出てくるところは、
おおっと思ったんだけど、この潜水艦自身はもう一つ活躍せず。
 潜水艦に関してツッコミを。
 魚雷を打つときは正確な発音は知りませんが、
ドイツ語では「ロスッ!」って言います。英語のリリースか、ルースの意味であんなファイアーとは
言いません。
 字幕版で「Uボート」を見て下さい。
 途中というかラストに迫るほど仕掛けそものが大きくなって、
あんまり船そのものが関係なくなるんでね、、、。

 ただ、ドウェイン・ジョンソン自身の脚本上の仕掛けは本当にびっくりしたなぁ、、。
 めっちゃ考えてある。
 逆にだったら無敵じゃんとも思ったけど、そうでもなかったですけど。  
 
 宝探しと謎解きとやっぱりほぼインディ・ジョーンズなんだけど、、。

 また、結局その宝というか魔法ですよね、事実上。
 もし実現したら医学の進歩がかわっちゃうんだけど、
それをヒーローのドウェイン・ジョンソンに使い呪いを解くというのも、
もう皆さんお気づきだと思いますが、超ど古典のディズニー映画の定番メニューですよね。
 なんだっけ色々作品がたくさんあるので、挙げられませんが、
結局、他の自社作品にまでお客さんを引っ張り戻してきて、
またもやよく出来てるの一言。

 一つだけ言わせてもらうと敵役がやや弱いかな、、、。
ヨアヒム王子をやってる人ってここ数年悪役顔で敵役ばっかりやってる人何だけど
 敵役って舞台や演劇でもまたミステリなんかでも事実上No2なんですよ。
 出番も台詞の数も、。
 でも、この作品の場合、アギーレ一派も可愛そうな感じもするけど敵役なので
二分されてて良いのかな、と。

 「パイレーツ・オブ・カリビアン」は半分ぐらいは、ジョニー・デップの魅力で
魅せてたところもあるので、映画としてはこっちのほうが真剣勝負かな、、。
 企画としてアトラクションからでもこれだけど映画を作るという。
 まぁ、褒めてるのかけなしてるのかわからないけど、
いろんな意味でよく出来ている映画です。

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パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊 

評価
☆☆☆☆。

5
her 

「ヘラクレス 2014」
監督・ブレット・ラトナー
主演・ドウェイン・ジョンソン

 ロードショー時から、気にはなっていました。
 ドウェイン・ジョンソン主演ということで、おバカ・ムーヴィーかな、と
思い敬遠していたんですけど。
 見たら割と歴史的に考証もしっかりしていて(古代ギリシアはよく知りませんが)
歴史オタクな私としてだけかもしれないけど
結構楽しめた。

 監督のブレット・ラトナーってまぁ色々撮っているんですけど、
大ヒットTVドラマの「プリズン・ブレイク」の人なんですね。
あのドラマも設定とかシーズン1はすげーっと思って面白かったけど
シーズンが進む毎にプリズンじゃなくなってきたというのがバレだし
気がついたら見るのをやめてました。
 ただ、とにかく力こそ正義とか、
マッチョという感覚はこの作品でも反映されていると思う。
 ドウェイン・ジョンソンは現在のところのシュワルツェネッガーの席に
付いた感じですね。
 半身半人のところとか、あまり掘り下げず、都合がいいところとか、
窮地に陥ると半神ぐらいのパワーを出すのは、観客のここでだろ、、という
感覚とマッチしてたり頻繁に出ないところがまぁまぁこの映画成功していると思う。
(簡単に言うと、ヤマトの波動砲です)

 脇もすごい俳優が出てるところがポイントの一つかな、。
敵役にジョセフ・ファインズにジョン・ハート。
 ドラマGOTのキャンプでブリエンヌにボコボコにされた後の
ハウンドの理解者だったレイをやってた
イアン・マクシェーンにレベッカ・ファーガソンと。
イアン・マクシェーンはね、航空映画オタクからすると「空軍大戦略」
という神作のアンディって若手パイロットをやってて有名。
 予算的に意外とCGを使わなくて済んだのかな、、
と老婆心を働かせてしまいますが、。
 戦場のモブシーンも、いいし、ラストのモブも良い。
 ローマ軍より一世代古く、顔の隠れた
SWのストーム・トルーパーみたいなギリシア軍のメットもかっこいい。
 というより、マンダロリアンの戦士かな?。

 ラストのナレーションもこれまた良いんだわ。
ヘラクレスが半神とか、英雄とかどっちでもよくて、
自分自身が英雄だと思えば、誰でも英雄になれるって、、。
 人生負け組にも響く超いいセリフ(ナレーション)じゃん。

 とやたらめったら褒めてますが、
最初の時点での期待感が低かったとも取れる。
 だけどわたし的には良い。

関係記事。
ワイルド・スピード ICE BREAK

ゲーム・オブ・スローンズ 完結する。 

ミッション:インポート フォールアウト 

ライフ 

評価
☆☆☆☆☆。劇中のナレどおりちょっと強気で。

4
31994 

「ワイルド・スピード ICE BREAK」
監督・F・ゲイリー・グレイ
主演・ビン・ディーゼル

 盛り上がってんなぁ、、ぐらいで、半眼訥々で
眺めてた、「ワイルド・スピード」シリーズ。 
 まぁ、アメリカって完全な車社会だし、。
 (大都会以外、公共交通機関が一切整備されていない)
 画面にイカした、車さえ写っていたらいいみたいな
車好きの人っていっぱいいるだろうし、
 その辺の固定客掴んでとか思ってたのですが、
 真剣に見てみたら、意外に面白かった。

 もう初期の車レースみたいなのから、本筋は完全に主旨が
変化しているのですが、本作でも冒頭は、
キューバでのレースのシークエンスから始まります。
 やっぱりレースは未だにするんだ、みたいな、、。感じ。
 キューバも車社会的には、面白いところで、
キューバー革命以後、アメリカとの縁が切れたので、
50年代頃の古き良きアメ車がピカピカでレストアされて走っていて
マニアには、たまらないそうですね。
 その辺を本作でもついています。相変わらずハリウッド商売うまい。

 また、クルマ好きのアメリカ人って話しましたが、
 実は、初期のレーズがメインだった頃には、日本の小さな
レーサーカーがスクリーン狭しと走り回っていたんですよね。
 だから、けっこう最初から矛盾を抱えたというか
アンビバレンツな映画ではあったわけです。

 また、これだけシリーズが続くと、俳優さんも初期から変わってるし、
 時系列も作品順じゃないし、、で、まぁ、早い話、
堅いこと抜きで、飛び込みの私みたいなお客様もOK
な作品なのです。

 一番最初に思ったのは、ビン・ディーゼルが太ってて老けたこと。
「トリプルX」ぐらいのイメージでビン・ディーゼルを捕らえていたので
そしてなんか、主演もドウェイン・ジョンソンに乗っ取られつつありますね。
 それと、脇もすごくて、ほぼオールスターキャスト。
 ルーク・エヴァンズにジェイソン・ステイサムとか
 ちょっともたいないぐらいの使い方でしょう、、。
 Jステイサムの母親役でヘレン・ミレンまででてきたら、
一体、主役級の俳優が何人出てるんだって話し。逆にファミリーの
メンツが寂しく感じちゃう。

 これ、最初は、なんで、車乗って、全部やらなきゃいけないのって思いながら
見るわけですが、
 人間何にでも慣れるもので、終盤の方になると、
そのツッコミがあんまりつっかえ棒にならなくなってくるから不思議。
 逆に、車が人間が開発した最も身近で早い最高の道具だ
ぐらいに思えてしまうから、映画ってすごい。

 カーアクションについても、ちょっとファンには興ざめかもしれないけど、
少しネタバラシ。もう皆さん知っていると思うけど、ハリウッド映画の
カーアクションシーンって実は撮影時あんまりスピード出てません。
これ、めちゃめちゃ有名な話し。
 もちろんスピード出して撮っているシーンはありますが、ごく少数。
 一応、60年代後半の「ブリット」でカーアクションが始まったと
言われて言ますが、そのご、スピード感を出そうと、どんどん
実車の速度を上げて撮影するのですが、不思議な事に画面上で
早く見えない。
 これ、高校生や大学生映画研究部の映画なんかでよくある現象
なんですが、撮影の技術が未熟だと自分が思っている
画面にいくら撮影してもならないという、、。
 実車の速度を上げてもあんまり早くというか、迫力あるシーンにならないことに
ハリウッド連中、とりわけ、カースタントやアクション班のディレクター
が気づいていきます。
 70年代や80年代初期は、とにかく、無駄に車を早く走らせて撮影してました。
 そして、遅く撮ったのを不自然にならない程度に早回ししたり、とにかく
どんちゃか、ぶつけたりして誤魔化してます。
 特殊効果で全部、CGで処理したり全部ミニチュアで撮影しないのと
おなじですね、その撮影方が得意なシーン、得意なシーンをつなげています。
 こんなあたりでも、やっぱりアメリカの映画撮影技術は
超先行しています。 
 閑話休題。

 でも、爽快感はあるけど、完璧な映画かというと、
そうでもないんだな、、、。
 なんか物足りなさもある。
 まぁ、好みだと思いますが。
 
 これ、前作が輸送機でしたっけ、覚えてないけど、
 で、今回は、潜水艦というわけで、、、。
 もうあとは、空母ぐらいだな、、、。

☆☆☆☆1/5ぐらい。

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